走り
今回はマニュアル式6段変速仕様に試乗。2012年に登場した初代のNC700Xより50cc拡大したエンジンはどのようなフィーリングなのか? もっとも気になる部分のひとつではあるが、結論から言えばドラスティックな差は感じられない。若干のパワー&トルクのアップは確実にあるものの、気にするほど大きな変化があるわけではないというのが正直なところだ。
排気量の拡大はボアを73ミリ→77ミリに変更することで実現されているが、エンジンから伝わってくるドコドコとした鼓動感のようなものはNC700Xの方が強かったように思える。そのような味わいを求めるのならば先代のNC700Xの方に軍配が上がりそうだが、若干ながらもパワーアップを求めるのならば、やはりNC750Xの方がお勧めできる。
ハンドリング&ブレーキ性能
ハンドリングや挙動に関しては、低重心の安定した車体により極めて良好。ライダーの意思に忠実に反応してくれる安定性重視かつナチュラルなハンドリングは、先代のNC700Xの良い部分をそのまま受け継いでいる。ブレーキに関してはABSなし、ABS付きの選択が可能で、想像以上の効きの良さによりストップ&ゴーが続くワインディングでも安心して走りに集中できるはずだ。
総括
ロングストロークの超低速トルク型と言っても過言ではないエンジンにより、かなり個性的なモデルと捉えられがちだが、実際に乗ってみるとエンジンの回転数が普通よりちょっと低く感じるくらいで、ごくごく普通に安心して乗れるバイクに仕上がっている。
査定士のコメント
モトメガネ編集部
初期型だと2023年時点ですでに10年前のモデルということになる。比較的低い回転で最高出力、最大トルクを発生するエンジンのため、定期的なメンテナンスが行われていれば長く乗れる車両のひとつ。とはいえ、売却価格は低走行、高年式のモデルのほうがより高くなるのはどの車両にも共通していえる。
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