オリンピックに限らずスポーツ大会ではしばしば「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という標語が掲げられていますが、この標語の元ネタは古代ローマの詩人のユウェナリスの詩であり、実際は
orandum est ut sit mens sana in corpore sano.(健全なる身体には、健全なる精神が宿ればいいのになあ)
という願望を言っている形になっています。
つまりこの言葉は、先述した事実を踏まえると、古代ギリシアにも健全な精神を持っていないアスリートが多かったことを象徴しているのです。
今回のパリ2024オリンピックのいくつかの報道を見ていると、この気持ちが理解できるという人は多いかもしれません。
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参考文献
千葉商科大学学術リポジトリ (nii.ac.jp)
https://cuc.repo.nii.ac.jp/records/6250
ライター
華盛頓: 華盛頓(はなもりとみ)です。大学では経済史や経済地理学、政治経済学などについて学んできました。本サイトでは歴史系を中心に執筆していきます。趣味は旅行全般で、神社仏閣から景勝地、博物館などを中心に観光するのが好きです。
編集者
海沼 賢: ナゾロジーのディレクションを担当。大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。