レヴエルトで大切にしたのは、固有の存在感

レヴエルトでこだわった点は「固有の存在感です。歴代ランボルギーニには独特のオーラが備わっています。中でもランボルギーニのV12モデル、すなわちフラッグシップはそうです。特徴的なクンタッチだけでなく、すべてが仮にカバーをかけていてもランボルギーニだとわかる何かを備えています。これはとても大事なことです。レヴエルトもそのように心がけました。加えてレヴエルトには少し遊び心を取り入れています。Y字型のモチーフやエキゾーストのデザイン、V12の存在を視覚的に強調するエンジンコンパートメントなどが遊びの要素です。ただし、一見すると複雑に感じるかもしれませんが、実は意識的にシンプルにまとめています。スーパースポーツはアート作品です。いろいろな角度から眺めて楽しんでいただき、実車に触れながら理解してもらえればと考えています」とアドバイスをくれた。

驚きと感動を生む、アートの創造。ランボルギーニ・レヴエルト・デザイナー・インタビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
驚きと感動を生む、アートの創造。ランボルギーニ・レヴエルト・デザイナー・インタビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)

最後に、デザイナーとして喜びを感じる瞬間について聞いてみた。
「大きく分けて2つあります。ひとつは発表会などでクルマをお披露目するとき、もうひとつは次世代を担う子供たちが街中で見て歓声を上げたり、興味を示している瞬間です。子供の笑顔と、関心は、まさにランボルギーニのデザイナーとして喜びを象徴するギフトです。ランボルギーニはスペースシップのように、どこにいようと次世代の刺激になると思っています。子供たちがランボルギーニに近寄って興味を持ってくれる瞬間は、ランボルギーニのDNAが際立って特別であることを体感するひと時です。日本でもアメリカでもどの地域でも、ランボルギーニは驚きを与えることのできる特別なブランドに違いありません」と笑顔を見せた。

ミッティア氏は、今後も数多くの最新ランボルギーニというアート作品を創造してくれるに違いない。大いに楽しみである。

ランボルギーニ・レヴエルト主要諸元

グレード=レヴエルト
価格=8DCT 未定
全長×全幅×全高=4947×2033×1160mm
ホイールベース=2779mm
乾燥重量=1772kg
エンジン=6.5リッター・V12DOHC48V
エンジン最高出力=825hp/9250rpm
エンジン最大トルク=725Nm/6750rpm
フロントモーター=350Nm×2
ミッションモーター=110kW/150Nm
システム出力=1015hp
サスペンション=前後ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ=フロント:265/30ZRF21/リア:335/25ZRF22
駆動方式=4WD
乗車定員=2名
0→100km/h加速=2.5秒
0→200km/h加速=7以下秒
最高速度=350km/h以上
※スペックは欧州仕様