運よく青信号が続いて、目的地まで止まらずに行けた。
もらった福引券で特等賞が当たった。
あるいは、乗ろうとしていた電車がたまたま遅れていて遅刻してしまった。
こんな時、私たちは「運」の良し悪しを感じる。あなたは運についてどんな考えを持っているだろうか? 自分ではコントロールできないものだと思っているだろうか? それとも自分で呼び込むことができるものだと思っているだろうか? そして、あなたは自分を「運がいい」と思っているだろうか。
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「運がいい」「運が悪い」は存在するのか
『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』は多くの場合、思い通りにならない「運」の正体に迫り、運を味方に引き寄せる方法を考えていく。
運・不運というのは、だれの身にも公平に起きていて、その運をどう生かすかに少なくとも人は主体的にかかわっていける(P7より)
本書では運はこのように書かれている。
自分のことを不運な人間だと思っている人なら「公平なわけがない」と思うかもしれない。しかし、運は目に見えるものだけとは限らない。たまたまいつもと違う道を通ったおかげで交通事故に遭うのを逃れることもあるだろうし、たまたまいつもと違う道を通ったおかげで、いつもの道に落ちていた大金が入った封筒を見つけそびれることもある。「見えない幸運」と「見えない不運」も含めて考えれば、やはり運は誰にでも公平なのである。