京都弁「年収1,000万円の市バス運転士は、いてはらへんなぁ」 ↓ 共通語「頑張って同和利権を潰しました!」
ブラックな問題と労務トラブルの専門家です。奈良県出身ということもあり、少しだけこの種の問題に詳しいので、「年収1,000万円市バス運転士問題」の背景事情を説明しますね。
HPでの「見える化」の取組、第7弾のテーマは「市バス運転士の給料」です!年収1,000万円は遠い過去!現在は適正な給与水準です!HP&リプ欄の詳細情報も是非ッ!#京都市交通局 #京都市バス #京都市営地下鉄 #地下鉄に乗るっ #見える化 #漫画 #マンガ #イラスト #図解 pic.twitter.com/s7Sm91n2dZ
— 【公式】京都市交通局 (@kyotocity_kotsu) December 27, 2022
まず、この元投稿だけを見れば、「嬉々としてバス運転士の給料をカットして『適正化!』だなんて京都市ひでえ」「今になって『運転士が足りない!』だなんて自業自得だ」というふうに見えますよね。
でも、わざわざ市の交通局が公式アカウントで給料カットを喧伝するような投稿に至ったのには、深い事情があるのです。
京都市交通局は長年にわたって赤字を垂れ流していたんですが、その原因の一つが「高すぎる運転士の給料」でした。一時期はバス運転士の約半数が年収1,000万円超だったり、人件費だけでバスの運輸収入を上回る状態だったことも、市議会の議事録で明らかになっています。
もう一つの問題が、「同和利権」で採用された職員による相次ぐ不祥事でした。
京都市では2001年度まで、交通局や清掃事業を行う環境局などの現業職員は、部落解放同盟や全国部落解放運動連合会など同和団体の推薦を受けた人物のみを採用する「選考採用」という手法がおこなわれていたのですが、当該部門に集中して不祥事(覚醒剤、児童買春、収賄、傷害、私文書偽造、暴行など)が相次いで発覚。長年不適格な採用をし続けていたと厳しく批判されました。