新政府の目が厳しい中咸臨丸事件で戦死した幕府軍の兵士を葬る義侠心の暑い面があったり、地域の開墾や多くの事業を手掛けるなどして地域の発展に努めたことも地域に愛される人物となった要因のようです。

ちなみに、ちびまる子ちゃんの祖父の名は季語のない俳句を詠む友蔵さんですが、清水次郎長の兄貴分は大和田友蔵。ちびまる子ちゃんの祖父友蔵の名はこれに肖ってつけられたのかもしれません。

さて、ここからは清水の町中を少し離れてちびまる子ちゃんのふるさと、入江地区に向かいます。静岡鉄道新清水駅から電車に乗って桜橋駅へ。ちびまる子ちゃんでも静岡市の中心部におつかいに行ったときに静鉄が利用されています。

桜橋駅。この駅周辺が入江地区です。

ごく普通の住宅地ですので地域の方の迷惑にならないように巡ります。こちらは静岡市立入江小学校。ちびまる子ちゃん、そして原作者さくらももこさんの出身校です。ここでちびまる子ちゃんや彼女を取り巻くドタバタストール―が展開されていました。

彼女の面影を残すものは基本ないわけですが、唯一学校の隅に英語でちびまる子ちゃん所縁の地の地図が掲げられていました。

先ほどセットがあった駄菓子屋「みつや」はおしゃれなケーキ屋に変わっていました。オーナーは全く別の方。ちなみにさくらももこさんの家はここからは少し遠いようで、実際はあまり通ってはいなかったそうです。

ちびまる子ちゃんがお母さんに連れられて買い求めた名物追分ようかんのお店はコチラ。一本買おうかと思いましたがこの日も気温が36℃で洋館を食べる気にはなれませんでした。。。

少し離れますがこちらはちびまる子ちゃんやたまちゃんが訪ね遊んだこともある入江白髭神社。鳥居をはるかに超える高さの木々が目を見張ります。

連載当初は、さくらももこさんの子ども時代を描いたノンフィクション性のある作品だったことから、生まれ故郷にゆかりのスポットが残る「ちびまる子ちゃん」。何でもない町ですが、ちびまる子ちゃんの影を追いながら歩くとなんだか楽しくなります。