■「The 27 Club」陰謀論を信じる者たち

　カート・コバーンとジミ・ヘンドリックスの伝記を手掛けた作家のチャールズ・R・クロスは、「27歳で死亡したミュージシャンの数は、著しく目立っている。人間はどの年齢でも死亡するが、27歳で死亡するミュージシャンの統計的な波形がある」と語っている。

　そして陰謀論者の中には「The 27 Club」の中でも、コバーンは自殺でなく殺害されたのだと強く信じる者も多い。

　英メディアの「Daily Star」は、コバーンの死亡時に、ドアの鍵が別の誰かによってかけられていた疑いがあると報道している。そしてコバーンの死について、真相解明のために捜査再開を促す動きがあるとも報じている。

　しかし、陰謀論者を沸き立たせたコバーンの母親のコメントであるが、実際はコバーン家の歴史について話していた可能性が高いらしい。コバーンの家系には自殺願望に取りつかれる者が代々いて、カート・コバーンの叔父2人も自殺によってこの世を去っている。

　また20代で多くのミュージシャンが亡くなるのは、薬物やアルコールの乱用が原因で、これらの死はそう驚くことではないという意見もある。

　と言っても、シーンを塗り替えるほどの特別な才能を持つミュージシャンや俳優が28歳や26歳でなく、揃いも揃って27歳で亡くなるというのも、実に奇妙な現象ではある。果たして今後もこの「The 27 Club」の呪いは続くのだろうか、気になるところだ。

提供元・TOCANA

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