株式会社七日屋(以下、七日屋)は、嚥下食・介護食・高齢者食の企画・開発・販売を行い、これまでにさまざまな高齢者向けメニューを提供してきました。
9月17日に都内で行われたメディア向け発表会では、『料理の鉄人』監修の高齢者向け冷凍食の新商品発表と、今度の事業展開説明が行われました。
人生のさいごまであきらめることなくおいしいものを食べてほしい、という七日屋が抱く事業展開について紹介していきます。
ハレの日に食べてほしい、プレミアムな高齢者向け冷凍食
超高齢化社会への問題が叫ばれて久しい昨今、2025年には人口の5人に1人が75歳以上の後期高齢者になるといわれています。
2040年には65歳以上が約4,000万人、85歳以上が1,000万人を突破するとも予測され、さまざまな社会問題への対応が必要となるなか、高齢者の「食」への課題も取りざたされています。
高齢者は、噛む力や飲み込む力が弱くなり、食べ物をうまく飲み込む(嚥下)ことがしづらい嚥下障害を引き起こす可能性もあるとのこと。そのため、それを補うための嚥下食や介護食のニーズが高まっているそうです。
七日屋は、6月から「いつまでも、いくつになっても、おいしい!は、生きるよろこびなんだ。」という思いのもと、食によるQOL向上を目指して、味にこだわった嚥下食・介護食・高齢者食の企画から販売までを行ってきたといいます。
8月からは、『料理の鉄人』監修の「道場六三郎/100歳ごはん/やわらか仕上げ」(8月6日発売)と「坂井宏行/100歳ごはん/フレンチえんげ食」(9月17日発売)が発売されました。
道場氏は今年93歳、坂井氏は82歳と、ターゲットと同年代。同社CEOの清永剛一朗氏は、新商品について「監修いただく『料理の鉄人』が、商品を食べてほしいターゲットと同年代である点は大きなポイントです」と語りました。
「道場六三郎/100歳ごはん/やわらか仕上げ」は「お米でつないだやわらかハンバーグ」「なすのオランダ煮」「鶏のゆっくり揚げ、秘伝ダレ添え」など全8品。味へのこだわりはもちろんのこと、食べやすい柔らかさや一口サイズにもこだわったといいます。