着用率に対して、認知・理解度が高いことが明らかとなりましたが、なぜこのような乖離が発生してしまうのでしょうか。
ヘルメットを着けない理由はなぜ?
既出の質問で、「自転車乗車中にヘルメットを着用しない」と回答した人にその理由を当てはまる度合いにわけて聞くと、「ヘルメットの着用が面倒だから(82.8%)」に当てはまるとの回答が最多でした。「似合わない(57.6%)」を大きく上回り、面倒臭さがヘルメット着用を妨げていることがうかがえました。
また、心理的要因には、男女の差が見られました。
同様に、心理的要因を当てはまる度合いで聞いた設問では、「ヘルメットのデザインが気に入らないから(男性44.9%、女性64.7%)」が最も男女差が大きい回答となりました。そのほか、「ヘルメットが似合わないから」「デザインが気に入らないから」「かっこ悪いと思うから」など、いずれの選択肢においても、女性のヘルメット着用に対する心理的抵抗がうかがえる結果となりました。
一方、「自転車乗車中にヘルメットを着用する」と回答した人の89.4%が「自分自身の安全のため」を当てはまる理由として選んでおり、心意的要因でも「ヘルメット着用が習慣化し、着用しないと落ち着かないから」を半数以上の63.1%が当てはまるとしていることからも、着用者はリスクと理解し習慣化しているといえるでしょう。
調査概要
調査テーマ:自転車および自転車利用者ヘルメット着用状況に関する調査
調査方法:Webアンケート調査
調査対象者:全国の15歳~84歳の“自転車利用者”と“自転車非利用者(歩行者や自動車などのドライバー)” 計2万2,400人
調査実施日:8月9日~8月22日
調査主体:JA共済連(全国共済農業協同組合連合会)
調査機関:株式会社市場開発研究所
※調査における構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があるとのこと。