■下から光を当てると背を向けて墜落

実験映像には、下から照射する電球付近に飛来した虫が、電球の上に来た途端に光の方向である下方に背中を向けことで失速し、墜落していく様子が捉えられていた。また、横から光を当てると電球の周りをグルグルと周ったり、電球の下を通過するとそのまま光源に沿って急上昇したりする様子も見られた。

こうした墜落や急上昇の動きが、人の目には光源に突っ込んでいるように見えたのではないか、というのが同研究の結果のようだ。ちなみに、虫は遠くからでも光に群がるように思われているが、実際はたまたま近くを通った虫が背光反射により光の届く範囲を周回しているだけだという。

自ら火に向かって飛び込んでいるかのように見えた虫たちだが、天地を判断するための本能が仇となってしまったというのがなんとも切ない。人工の光があふれる現代で、また違ったかたちの進化を遂げる虫も出てくるのだろうか。

(文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年7月12日~2024年7月17日
対象:全国10代~60代男女700名 (有効回答数)

提供元・Sirabee

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