ソブーザ2世は、アフリカ南部にあるスワジランド(現在はエスワティニと呼ぶ)の第7代国王でした。
彼は1899年に、父王ヌグワネ5世の王太子として生まれますが、すぐに父が亡くなってしまったため、なんと生後4カ月で正式に国王として即位します。
当然ながら赤ちゃんに国を統治する術はありませんから、成人するまでは祖母のラボツィベニ・ムドルリが摂政(せっしょう)として国務を代行しました。
その後、立派に成人を果たしたソブーザ2世は1968年に宗主国であったイギリスからの独立を宣言。
イギリスから正式にスワジランド国王として承認されています。
ソブーザ2世は政情不安なアフリカでは異例の長期政権を築き、1982年8月21日に亡くなるまで国王であり続けました。
その在位期間は実に82年と254日間だったと言われています。
この記録は公式に確認できる限りでは有史以来、世界最長の在位記録となっています。
20分と82年、同じ国王でも歩んだ道のりは真逆だったようです。
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参考文献
The shortest reign of any monarch lasted just 20 minutes.
https://historyfacts.com/world-history/fact/the-shortest-reign-of-any-monarch-lasted-just-20-minutes/
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。
編集者
ナゾロジー 編集部