■証拠捏造の可能性に言及
同年4月、袴田氏の姉が第2次再審請求を申し立て。2014年3月に再審開始が決定し、袴田氏は釈放された。2018年6月には東京高裁が再審開始を取り消す決定を出したが、最高裁が2020年12月、審理を高裁に差し戻し、東京高裁が2023年3月、捜査機関による証拠捏造の可能性に言及。再審開始を認めた。
再審では証拠とされた5点の衣類に付着していた血痕が争点に。犯人が着ていたとされたシャツに付いていた血液のDNA型が袴田氏と一致しないとの鑑定結果が出た。
証拠とされたシャツなどの衣類について「捜査機関によって捏造された疑いのある証拠によって有罪とされ、死刑の恐怖の下で拘束されてきた」と指摘された。