■「袴田事件」とは
「袴田事件」は、1966年6月、静岡県清水市(当時)の味噌製造会社の専務一家4人が全焼した家屋から遺体で発見された事件。4人すべてに多くの刺し傷がみられ、県警本部が社員で元プロボクサーの袴田氏を強盗殺人および放火などで逮捕した。
9月に静岡地方検察庁が静岡地裁に起訴し、1968年9月に死刑判決が下された。当初から全面的に起訴事実を否認していた袴田氏側が控訴し、最高裁への上告も行うも、1976年5月に控訴が、1980年11月に上告がそれぞれ棄却され、死刑判決が確定した。
1981年には袴田氏側が第1次再審請求を静岡地裁に申し立てるも1994年に棄却。2008年3月には最高裁で特別抗告が棄却された。