楽天モバイルユーザーなどいわゆる「楽天経済圏」の方でも、楽天の音楽サービス「Rakuten Music」を利用している方は少ないのでは?「Rakuten Music」は楽天モバイル契約者もしくは楽天プレミアムカード、楽天ブラックカードの所有者の方に向けて「バンドルプラン」というプランを提供。無料で月5時間楽曲を再生可能。
楽天経済圏の方にとっては「バンドルプラン」の適用条件を満たすのは難しいことではありません。とはいえ「5時間聴き放題」に意味はあるのでしょうか。
「Rakuten Music」の5時間聴き放題は、他の音楽サブスクと比べてお得と言えるのか具体的に見ていきます。結論から言えば、実質無料で5時間聴き放題で広告挿入がなく、オフライン再生もできるのは「かなりお得」です。
「5時間無料」(※30日ごと)で聞ける曲数は何曲?
まず音楽を聴く際に「5時間」という単位で、聴ける分数や曲数を考えること自体があまりないのでは。5時間無料というのは結局、何曲フル再生できることを意味するのでしょうか?
結論から言えば、5時間は300分。仮に楽曲を3分とすると100曲は聴ける計算になります。また、30分のミニアルバムなら月に10枚程度。60分のアルバムなら月に5枚ほどです。楽曲はフル再生可能で、オフライン再生もできます。
ヘビーな音楽好きには物足りない時間かもしれませんが、たとえば「電車で短い時間だけ音楽を聴きたい」「お風呂に入るときだけ音楽を流したい」「入眠用に短い時間だけ聴きたい」という場合には十分な時間です。
なお、無料で楽曲のフル再生ができる音楽サブスクは実は貴重な存在。Rakuten Musicは楽天モバイルユーザーにとって無料版のAWA(最大90秒再生)やLINE MUSIC(最大30秒再生)といった音楽サービスに対して大きく差別化ができていると言えるでしょう。
無料でフル尺再生が可能な主要音楽サブスクはどれ?
先述した通り、無料かつフル尺で再生可能な音楽サブスクは多くありません。たとえば「Spotify」「YouTube Music」「 Amazon Music」は無料プランでもフル尺再生が可能ですが、広告が挿入されてしまいます。厳密な選曲が難しい場合も多いです。
つまり「5時間無料」という制限があるとはいえフル尺再生可能でオフライン再生にも対応するRakuten Musicは、楽天モバイルユーザーにとってSpotifyやAmazon Musicなどから乗り換えるメリットが十分にあると言えるのではないでしょうか。
参考までにSpotifyなど他社音楽サブスクの無料プランの内容もご紹介します。
Spotify(※広告あり):フル尺再生可能も厳密な選曲が難しい
Spotifyはスウェーデン発の音楽アプリです。
Spotifyは音楽系のサブスクの先駆け。フル尺再生が可能で、厳密な選曲はできないものの、アーティスト単位でのプレイリスト再生もアルバム、シングル単位での再生も可能です。
スマホ向けの無料プランに課せられる制限は、Amazon Musicと似ています。広告の非表示はできないものの、フル尺再生で聴き続けられるのはメリット。また「選曲」こそできませんが、シングル単位、アルバム単位での再生ができるため「シングル曲」の再生に困ることはほぼありません。
Spotifyでの楽曲の再生ページの例。Spotifyは「アルバムの中の一曲」をアプリ版で指定して再生することは、無料版では難しいです。しかし「シングル」単位で楽曲が多く登録されています。少なくともシングル曲については、目当ての曲を「再生できない」ということはほぼありません。
Amazon Music(※広告あり):フル尺再生可能も厳密な選曲が難しい
Amazon MusicはAmazonが提供する音楽サービスです。
無料版だと広告は流れるものの、フル尺再生で好きなだけ聞けるのは大きな魅力です。Amazonアカウントを持っていればすぐに利用できるのもおすすめポイント。ただしジャンルや気分に合わせたプレイリストでの再生こそできるものの、曲の指定はできず、スキップ回数にも制限があります。
Amazon Musicの無料プランと有料プランの違いは以下の通り。
YouTube Music(※広告あり):フル尺再生も選曲も可能
YouTube Musicは、その名の通り大手動画プラットフォームのYouTubeが提供する音楽サービスです。
有料プランと比較して曲のラインナップに制限はあるものの、無料でも好きな曲を選んで再生できるのが魅力。アーティストによって無料で聴ける曲の範囲は異なるので、お気に入りのアーティストの曲がどれくらい聴けるかチェックしてみてください。
YouTube Musicの無料プランと有料プランの違いは以下の通り。
すべての楽曲が対象というわけではないものの、YouTube Musicの無料プランでは多くの人気曲が聴くことが可能。直感的な操作で人気チャートやアーティストごとのビデオ、楽曲をまとめて確認できます。
【左】個性的な機能としては「チャート」が挙げられます。YouTube上での人気チャートやチャンネル登録者数が表示可能で、チャート経由でビデオ再生も可能。曲だけでなくビデオも楽しめます。【右】アーティスト単位でシングル、アルバムの再生やシャッフル再生も可能。
デメリットはバックグラウンド再生ができない点。画面を閉じると音楽も止まってしまうため、少し不便に感じることも。また前述の通り、楽曲数が非公表のため「自分が目当てとしている曲があるか」「SpotifyやAmazon Musicよりも楽曲数が多いか」は何とも言えないのも事実です。
それでも「好きな曲」があれば、無料プランで1曲まるごと楽しめるのは大きなメリットです。