参加者は同じく2つのグループに分けられ、一方は高い女性のガイダンス音声を、もう一方は低い女性のガイダンス音声を聞かされます。
実験は中央に黒板だけがある何もない部屋(VR)で始まりました。
ここでは女性ガイダンスの声がスマートボイス製品を紹介し、参加者はその声の魅力を評価します。
これに続いて、参加者に2種類のテキストのいずれかをランダムに振り分け、それを読んでもらいました。
一方のテキストには「女性は勇敢で強く、健康的でスポーツ好きであり、男らしい男性を好む」という、男性のリスク行動を誘発するような文章が書かれています。
もう一方のテキストには「女性は忍耐強く家庭的で、親切であり気配りができ、成熟した男性を好む」という、リスク行動を抑制するような文章が書かれています。
この状態で男性たちは高層ビルの屋上(VR)に移動し、空中に差し出された長さ3メートルの木の板の上を端まで歩くように女性の音声で指示されました。
ここでは男性たちが木の板の上を歩く速度がリスク行動の指標とされています。
男性は「女性の高い声」にさらされると危険を冒す!
1つ目の実験の結果、ハイトーンな女性の声を聞いた男性たちは、ロートーンな女性の声を聞いた男性たちに比べて、黄色信号を直進する回数が一貫して多くなっていることが判明しました。
これは男性が進化生物学的に、高い女性の声にさらされるとリスク行動を取りやすくなる性質を持っていることを示唆するものです。
「黄色い声援」という言葉があるように、やはり男性陣は女性の高い声にテンションが上がってしまうのかもしれません。