■「将軍御用達の湯」として愛された

熱海周辺の温泉地は古くから湯治の地として愛され、豊臣秀吉や徳川家康も湯治に訪れている。江戸時代には「将軍御用達の湯」として熱海の湯を江戸城まで運ばせる「御汲湯(おくみゆ)」が行われていたほどだという。

明治に入り鉄道が整備されると、一部の特権階級だけでなく学者・文人・実業家なども熱海を訪れるようになり、尾崎紅葉の『金色夜叉』、島崎藤村の『熱海土産』、芥川龍之介の『トロツコ(新仮名:トロッコ)』など、熱海を舞台とした数々の文学作品も誕生している。

バブル崩壊のあおりを受けて一時人気が低迷したかに思えたが、海辺に立ち並ぶホテル群とレトロな町並みが楽しめ、文豪の作品の世界観にも触れられる熱海。現在も、東京近郊でアクセスの良い温泉リゾートとして根強い人気がある。

(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年2月5日~2024年2月8日
対象:全国10代~60代男女800名 (有効回答数)

提供元・Sirabee

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