「トロイの木馬に感染しました」のセキュリティ警告は「偽警告」の場合も多い

実は「トロイの木馬に感染しました」の警告は偽警告の場合も多いです。その理由は偽警告で不安を煽り、有償ソフトの購入などを勧めるためです。

偽警告で不安を煽る

「トロイの木馬に感染しました」という偽警告の目的のひとつは、ユーザーの不安を煽ること。偽警告に反応して画面の指示のまま従ってしまうと本当に個人情報の漏洩に繋がったり、さらなるマルウェア感染のリスクが高まります。

有償ソフトの購入などを勧める

偽警告では、「ウイルスに感染したので有償のウイルス対策ソフトを購入してスキャンしてください」といった内容のメッセージが表示されることがあります。実在するソフト名が使われていても、正規の販売サイトではないことがほとんどです。絶対にリンク先から購入しないようにしましょう。

「トロイの木馬に感染しました」の警告表示が表示されたらどうしたらいいの?

「トロイの木馬に感染しました」の警告表示が出てしまったときの対処法をご紹介します。

警告表示を閉じる

「トロイの木馬に感染しました」などの警告表示が突然現れても、慌てずに冷静に対処しましょう。多くの場合、ブラウザの「閉じる」ボタンやタスクマネージャーから強制終了することで警告画面を閉じることができます。警告中のリンクをクリックしたり、個人情報を入力したりしないように注意してください。

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の相談窓口に連絡する

警告の内容が本物なのか偽物なのか判断がつかない場合は、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口に連絡しましょう。

電話 : 03-5978-7509 (受付時間:10:00~12:00、13:30~17:00(土日祝日・年末年始は除く。))
E-Mail : anshin@ipa.go.jp

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が、警告の内容を踏まえたうえで対応について適切なアドバイスをしてくれます。

クレジットカード会社に連絡する

偽警告画面などで、クレジットカード情報を入力してしまった場合は、すぐにカード会社に連絡を取り、不正利用防止の手続きを取ってもらいましょう。連絡が遅れると、不正利用による被害が拡大する恐れがあります。

警察に相談する

偽警告によって金銭的な被害が出た場合や、脅迫めいたメッセージが表示された場合は、警察にも相談しましょう。警察のサイバー犯罪対策課が、被害の補償や犯人の特定などに動いてくれる場合があります。