■コンスタンティヌス帝とUFO
次に紹介するローマ皇帝コンスタンティヌス1世ことガイウス・フラウィウス・ウァレリウス・コンスタンティヌス(207~337)もまた、ローマ皇帝として最初にキリスト教を信じた人物として、また分裂状態にあったローマ帝国を再統一した偉大な皇帝として、必ず世界史の授業に登場するビッグネームだ。
そのコンスタンティヌスがキリスト教を信仰するきっかけとなったのが、312年10月28日のミルウィウス橋の戦いであったと言われている。
ミルウィウス橋の戦いは、コンスタンティヌスが、同じく皇帝を名乗っていたマクセンティウスの軍勢と戦ったもので、戦闘の直前、コンスタンティヌスは太陽の前にギリシャ文字「X(カイ)」と「P(ロー)」の2文字を見た。さらに、「この印を以て征服すべし」という何者かの声を聞いたという。
ギリシャ語でXとPはキリストという単語の最初の2文字であり、この戦いに勝利したコンスタンティヌスは、この2文字を組み合わせたラバルムと呼ばれる図形を、ローマ正規軍の紋章として定めた。
コンスタンティヌスが見た文字についてはいくつか解釈が可能であろうが、文字や数字の形をしたUFOは実際に目撃例がある。現代でもアメリカのロバート・ビンガムは、文字型のUFOを召喚することで知られているから、この文字もじつはUFOであった可能性は否定できないだろう。