現金・カードの使用意向も2カ国と差
では、今後の対面決済の意向は変化していくのでしょうか?
10年以内の意向を聞いた質問では、3カ国平均で44%が「現金の使用をやめていると思う」と回答。「クレジット/デイビットカードの使用をやめていると思う」と回答した人は32%でした。
また、現金の使用中止を予想している人の割合は、国別だと日本が最も低く25%。オーストラリアでは45%、シンガポールでは過半数の61%だったことを踏まえると、日本における現金への信頼は他国に比べて厚いものだといえるでしょう。
「クレジット/デイビットカード」の利用中止を考えている人は、オーストラリアが35%、シンガポールが50%。それに対して日本は10%であることから、国内では今後10年も「現金」と「クレジット/デイビットカード」が対面決済の手段として主流になりそうです。
QRコード以外の決済手段普及に遅れ?
そのほかの決済方法からは何を選んでいくのか、という質問では「スマートフォン/デジタルウオレット(45%)」「QR コード決済(26%)」「リアルタイム決済(25%)」が3カ国平均で上位に挙がっています。
なかでも、「スマートフォン/デジタルウォレット」は現状の36%から9ポイント上昇していることから、今後10年で利用幅拡大が見込まれそうです。
一方、「生体認証決済」は3カ国平均が現状4%から16%へと上昇するのに対し、日本のみでは1%から2%とほとんど変化が見られないという結果になりました。
Stripeは、この結果に対し「日本は生体認証への期待や理解が希薄である可能性もある」と分析しています。
<参照>
日本の今後10 年のキャッシュレス決済の動向は?Stripe 、「デジタル決済の未来」に関する消費者調査を発表