山下良美氏 写真:Getty Images

 誤審疑惑等により、審判員のレベル向上が叫ばれているJリーグ。9月21日に行われた明治安田J1リーグ第31節の町田ゼルビア対北海道コンサドーレ札幌でも、山下良美主審のレフェリング能力に問う声が多く挙がっていたが、ここに来てセリエA(イタリア1部)で採用されている採点方式を導入が求められている。

 公式戦での一部ジャッジを巡り、過度な批判や誹謗中傷を受けることもあるJリーグ担当審判員。町田対札幌ではファウル数が「23」にのぼったものの、山下主審が両チームあわせて1枚しかイエローカードを提示しなかったことで話題に。町田所属FWオ・セフンがファウル直後にボールを大きく蹴り出した場面や、札幌所属DF中村桐耶が素早いスローインを試みた際に町田所属MFナ・サンホと衝突して倒れた場面などで、カードが提示されなかったことが疑問視されているほか、「山下主審の判定基準が謎」「カードを出してゲームコントロールするべきだ」という批判も飛び交っている。

 また8月25日に行われたJ1第28節の鹿島アントラーズ対東京ヴェルディでは、鹿島のPK獲得を巡る判定で話題に。ペナルティエリアでハンドを犯した東京V所属DF綱島悠斗に対して、笠原寛貴主審はカードを提示しなかったが、日本サッカー協会(JFA)審判委員会は「綱島にカードを提示するのが妥当だった」との見解を示している。

 審判員のジャッジを巡る議論が止まないなか、ネット上ではセリエAの審判員制度が話題に。同リーグでは減点方式により審判員のランク付けがされ、昇降格による入れ替わりが激しいとのこと。9月23日開催の第5節インテル対ミラン(ミラノダービー)では、ランク上位の審判員が担当に割り当てられたという。

 こうしたセリエA独自の審判員制度の内容がネット上で拡散されると、「一刻も早くJリーグも導入して」「セリエAのように、やらかした審判を処分すべき」「Jリーグも採用して、○○主審を追い出そう(○○は人名)」といった賛同意見が湧き起こっている。