■「私たちはより良心的な存在へと進化する」

 だが、その仮説はデイヴィスの知的好奇心に火をつけた。まず、カー物体を発見し、十分に強力な装置でモールス信号のシグナルを送るまでこぎつけるところまで成功した。

 ところが、当てにしていた研究機関が“狂気の沙汰”に加担して研究資金を失うことを恐れ、デイヴィスとの関わりを避け始めたという。その後、代替えとなるような交信施設や協力者を見つけることもできず、計画は暗礁に乗り上げた。

時空を超えて「1935年の人類にメッセージを送り続ける」学者がアツい! 過去の人類は気づくのか…!?
(画像=画像は「Mic」の記事より引用,『TOCANA』より 引用)

「いずれ、メッセージは伝わると確信しています」と、デイヴィスはプロジェクトを諦めてはいない。「ただ」と、夢想家は言葉を続ける。

「個人的には、もし計画がうまくいってメッセージが受け取られたとしても、おそらく彼らには信じてもらえない気がします。なぜなら人間というのは、不快な真実を不条理や情報不足と片付けて、手遅れになるまで目をそらしてしまう習性があるから」

 悲劇を羅列したスワンソングの渇いたリストは、短い哲学的な声明で締めくくられている。

「私たちは、私たちを取りまく宇宙のように、暴力的な性質と平和な性質を両方備えています。(中略)私たちが過去の残虐行為を謝罪しても、ほとんど意味がありません。代わりに、私たちはより良心的な存在へと進化するよう駆り立てられるでしょう。もし、過去を変えることができるなら」

 これもまた、人間であることの意味を、するどく我々に突きつけようとするデイヴィスの試みの1つなのだろう。

提供元・TOCANA

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