ものすごく都会でもなく、田舎でもなく
「住む街」という視点で見た場合、名古屋市の魅力や特徴としては、どのような点が挙げられるか。
「あくまで個人的な肌感覚での話だが、私の高校・大学時代の友人も大半が今も名古屋市内もしくは愛知県内で就職して住んでおり、外へ出ていこうという意識の人が少ないと感じる。特に女性は、親ができるだけ手元に置いておこうとする傾向があるのではないか。そのため親や親戚、昔からの友人・知り合いが近くにいるので居心地が良く、余計に外に出ていこうという意識が薄れる。名古屋の場合は、他の地方都市と違ってそれなりに就職先があり、地元でそこそこの大学を出ていれば就職にはさほど困らないという事情も大きい」(名古屋市在住の40代男性)
「ものすごく都会でもなく、田舎でもなく、ちょうど良くて生活しやすい。通勤時間帯の電車もそれほど混んでおらず、東京の空いてる状態が名古屋の混雑している状態と同じくらい。繁華街の栄も人が多すぎると感じることはほとんどない」(名古屋在住の40代男性)
「他県がどうなのかよくわからないが、愛知県は親が子どもが家を建てる際に積極的に援助する傾向があるように感じる。あと、京都ではインバウンドの激増によって住民の生活に支障が生じたりしているが、観光客が少ないというのは名古屋のメリット。街中も東京ほどは混雑していないし、1時間もギュウギュウ詰めの満員電車に乗って通勤することもほとんどない。要は“そこそこ都会”というのが、ちょうど良い」(名古屋市在住の30代男性)
名古屋市総務局企画部企画課シティプロモーション推進担当はいう。
「名古屋は地理的に日本のほぼ中央に位置し、東名高速道路をはじめとする大きな高速道路が東西に走り、国際空港である中部国際空港(セントレア)があり、新幹線の停車駅があるので全方面にアクセスしやすく、市内にも各種在来線・地下鉄・市バスが走っているので交通利便性が高い地域です。また、市内に本拠地を構えるトップスポーツチームが多数集積しているため、スポーツに触れる機会が多いこと、さらにデパートやショッピングモールも多数あることなど、機能面で不自由することがなく、ハード面・ソフト面で満遍なくなんでも揃っているというのは名古屋市の強みです。
その上で、東京のような通勤電車の激しい混雑というのも少なく、インバウンドの過度な増加によるオーバーツーリズムによって住民の生活に支障が生じるという事態も起きていないため、住む街としては非常に心地よい状態が維持されています。
また、名古屋は観光スポットが少ないといわれがちですが、個性的なキャラクターの動物がいる東山動植物園や、名古屋港水族館、レゴランド、そして『なごやめし』など観光の要素はたくさんあるので、今後はこうした観光面もPRしていくとともに、住民の生活のしやすさにもつなげていきたいと考えています」
(文=Business Journal編集部)
提供元・Business Journal
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