実際に、夜型の人はモノを買った時期についてはこうしたズレが見られませんでした。
なぜ朝型は「経験」、夜型は「モノ」に幸せを感じる?
朝型の人が「経験」を買うことに幸せを感じるのは、彼らの行動特性に要因があると考えられます。
これまでの心理研究で知られているように、朝型は日中に活動する時間が多く、他の人々と社会的なつながりを持つ機会も多い人たちです。
つまり、外向的で活発に動く行動特性が、朝型を友人や家族と一緒に旅行やライブツアーといった精力的な経験へと突き動かしていると考えられるのです。
対照的に、夜型の人は夜間に活動的になるわけですから、内向的であまり他人とは関わらない行動特性になりやすい状態にあります。
このことが夜型の人たちを物質の購入、例えば一人でできるゲーム機を買ったり、集中して楽しめるCDやDVD、本といったモノを買う方向へと導いているのかもしれません。
もちろん、ここで示された傾向が全員に当てはまるわけではないでしょう。
朝型の人が趣味のモノを買うことに強い喜びを抱いたり、夜型の人が毎月のように旅行やライブに行くこともあるはずです。
ただ一つの傾向として、クロノタイプと幸せなお金の使い道にこうした関連性が見られるのかもしれません。
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参考文献
New chronotype research: Night owls find more joy in material purchases
https://www.psypost.org/new-chronotype-research-night-owls-find-more-joy-in-material-purchases/
元論文
Of happy larks and unhappy owls: Why morning versus evening types feel different levels of happiness from experiential versus material purchases
https://doi.org/10.1002/mar.22062