3. パイプバンド
ハイランドゲームズで最も印象に残る光景の1つは、なんといってもキルトを纏った数百人のパイパーとドラマーが集まり、一斉に演奏し行進する大勢のバンドです。
ソロのパイプ演奏競技もあります。
パース・ハイランドゲームズ・レポート
実際に行ってきたパース・ハイランドゲームズの様子をお伝えします。
パース・ハイランドゲームズは、毎年第2日曜日に開催される大規模なハイランドゲームズです。首都のエジンバラから電車で1時間半くらいで行くことができ、その上開催場所は、駅から徒歩5分ほどというアクセスがいい場所で、本格的なハイランドゲームズを観戦することができることが魅力です。
2024年は、ヨーロッパ・パイプバンド選手権が、ハイランドゲームズと同時開催されたので、例年よりも人がすごかったそうです。
集まったパイプバンドの数は157バンド! 学校のバンドもあれば、地域バンドもあり、子どもから大人までたくさんのバンドがあってバグパイパーの層の厚さを感じました。
これだけのバグパイパーが集うとまさに圧巻!1日中バグパイプの音が響き渡っていました。
やはり一番人気は、重量競技でした。フィールドにはたくさんの人が集まって熱心に観戦していました。
この日の重量競技は、丸太投げ、砲丸投げ、ハンマー投げ、重り投げ(距離)で、男女が分かれて競っていました。競技者の年齢もさまざまで、伝統が受け継がれているのを感じます。丸太がうまく12時の方向に落ちると観客は大きな歓声をあげて楽しんでいました。
その横で、行われていたのはハイランドダンス競技会です。
驚いたのは、参加した競技者の数です。子どもから大人まで、男の子もいました。
そして、なぜか舞台の周りにやたらあったのはテントです。 その理由は、さまざまなダンスがあるので、参加するダンサーがテントの中で各ダンスの衣装に着替えるためのもののようでした。一家に1テントを用意していたという感じでした。
出番前には、テントの前のマットの上でストレッチをしたりして、まさに家族総出の真剣なイベントでした。
ハイランドダンスだけかと思ったら、アイリッシュダンス、そしてセーラーダンスのようなものもあって、5時間くらいのイベントでした。 これだけの人達が集って踊るハイランドダンス大会は、これもまた圧巻でした。
最後に
スコットランドの伝統、そしてそれを守るスコットランド人の誇りを感じる、まさにスコットランドの夏の祭典です。
スコットランドの美しい景色の中で行われるハイランドゲームズにぜひ行ってみてください。
文・写真・Sachiko/提供元・たびこふれ
【関連記事】
・避暑地アッター湖で、クリムトセンターと「クリムトの庭園」を訪ねる
・ベルリン郊外に残るベルリンの壁跡地でハイキングやサイクリングを楽しむ
・高速列車「あずま」で東海岸を行く、ロンドンーエディンバラ間鉄道の旅
・【北海道】異国情緒溢れる街・小樽に行ったら、たくさんの笑顔に溢れていた。
・ハワイ・ハレイワタウンでランチをするなら?食べたい内容別のおすすめ5店を紹介