1. 重量競技
ハイランドゲームズの醍醐味は重量競技です。キルトを身につけて力を競い合うゲームです。主な種目を紹介します。
丸太投げ (Caber Toss)
ハイランドゲームズの代表競技です。ケーバーと呼ばれる150 ポンド (68kg) の重さで 20 フィート(6m) の長さの丸太を抱えて助走し、できるだけ遠くに投げる競技です。12時の方角に真っ直ぐ着地することも大切だそうです。
ハンマー投げ (Hammer Throw)
今の陸上競技のハンマー投げの元祖です。スコティッシュ・ハンマーは、重さが最大 22 ポンド(10kg)の金属製のボールに木製のハンドルがついています。競技者はフィールドに背を向けて立ち、ハンマーを頭上で振り回してから180度回転させて、できるだけ遠くに投げます。
石投げ (Stone Put)
今の砲丸投げです。元々は選手が近くの川から拾った約18ポンド(8kg) の石を投げたそうです。競技者は三角板と呼ばれる板の後ろから石を投げ、できるだけ遠くまで飛ばします。
重り投げ
高さ( Weight for height) と距離( Weight for distance) を競う2つの競技があります。 高さを競うものは、56ポンド (25kg)金属のおもりにハンドルのついたものを、2本の支柱の間に渡したクロスバーの上にどれだけ高く投げられるかを競います。距離を競うものは、同じおもりを投げる距離を競います。
綱引き (Tug o' War)
運動会でお馴染みの綱引きの原型です。1910年までオリンピック競技でした。15人のチームが力と戦略を競い合い、3本先取で対戦します。知っていますか?
現在のオリンピックのハンマー投げと砲丸投げはハイランドゲームズからきています。
近代オリンピックの創始者のクーベルタン男爵は、1889年のパリ博覧会でハイランド競技を見て印象的だったため、ハンマー投げ、砲丸投げ、綱引きをオリンピック競技に導入したそうです。
2. ハイランドダンス
スコットランドの伝統的な衣装を着たダンサー達は、バグパイプの音楽に合わせて剣舞やハイランドフリングと呼ばれる、複雑なステップで、足を高く上げたり、ジャンプしたり、回転したりする動きの入ったスコットランド地方のフォークダンスを踊ります。
年齢とレベルに分けて競われ、4歳から6歳の可愛いダンサーから、プレミエと言われる上級ダンサーまでいます。