マスコミは、どうせ始まったら話題になるしそのときに手のひらを返せばいいのだから、今は無理しないで別のテーマで視聴率を稼げばいい、くらいに考えているのかもしれないが、私にはそれに加え、マスコミも野党も、オリンピックの時の「安倍・菅政権、憎し」と同じく、「大阪維新、憎し」の構図を、国を挙げての一大イベントに持ち込んでいるように見える。

成功して安倍・菅政権、大阪維新の会の手柄になるようなことにはさせまいと、国益を棄損してまでも妨害しようと考えていた、考えている、と邪推してしまうが、どんなものだろう。

終了後に不振の責任を問い、政局に持ち込みたいのかもしれないが、野党もマスコミも、日本という国を本当に良い国にしたいのであれば、国益を棄損するのではなく、こういう時こそ、政治に関係なく挙国一致で盛り上げるべきではないだろうか。再度いうが、もはや中止はできないのである。

野党はいったん「自党は開催には反対ではあった」と宣言したうえでいいので、「しかし、ここまで来たら、党を挙げて応援する。日本は素晴らしかったと言ってもらえるように、一緒に盛り上げていこう!」くらいは言って、一緒に課題の解決策を考え、様々な場面で盛り上げてもらいたいものである。マスコミはオール野党が盛り上げれば、仕方なしにでもついてくるだろう。

世知辛いご時世、万博で明るくなりましょうよ。

田中 奏歌 某企業にて、数年間の海外駐在や医薬関係業界団体副事務局長としての出向を含め、経理・総務関係を中心に勤務。出身企業退職後は関係会社のガバナンスアドバイザーを経て、現在は隠居生活。