15:00、銅鑼が鳴ると船はゆっくりと大津港を離れていきます。琵琶湖は琵琶湖大橋を境に南湖、北湖と呼ばれますが、ミシガン号はより大津市に近い南湖側のみをクルーズします。ミシガン号の大きな特徴は「外輪船」であること。スクリュー船が主流である現代において、水車型の外輪を使って動く船は珍しく、これが観光の目玉となっています。
船の後方でダイナミックに回る真っ赤な外輪。これが船全体の動力源となっています。
最上階はオープンデッキ。衰えを知らない夏が続きますが、湖を渡る風が気持ちよかったです。帽子が風に飛ばされないように注意。
野洲方面に三上山を望みます。その形から別名近江冨士と呼ばれ、標高は400m程度と低いのですが周囲に遮るものがないためよく目立ちます。
左手の超高層ビルに琵琶湖プリンスホテルが見えます。
全客室から琵琶湖が眺められるランドマーク的存在です。右手はにおの浜のマンション群。先述の「成瀬は天下を取りにいく」の主人公、成瀬あかりはこのマンション群の一角に住んでいます。
船の近くでヨットが演習をしています。近くの柳が崎にヨットハーバーがあるそうで、ヨットスクールも開催されます。
さて、デッキで写真を撮っているうちにショーの時間となりました。ミシガン号ではミシガンパーサーが趣向を凝らしたショーを行って私たちを楽しませてくれます。季節ごとでプログラムは違うそうなので乗るたびに違うショーを楽しめますよ。ミシガン号に乗ったらショーへの参加は欠かせません。
ショーが終わるのとほぼ同時にミシガン号は60分のクルーズを終えて大津港に戻りました。写真を撮っていたことで時間を忘れていたのもありますが、60分がとても短くあっという間だった気がします。
食事なしのクルーズのみであれば60分2400円で楽しめる船旅です。アメリカの大河川を渡っているかのイメージに浸りつつ、普段見ることのできない湖側から見る湖岸の景色を楽しみに、ミズーリ号に乗ってみてはいかがでしょうか。