先週の土曜日、わたしは滋賀県の大津港にいました。鳥が羽を広げているような屋根が特徴的な大津港は琵琶湖の南端に位置する港でここから遊覧船が発着しています。向こうに見えている船が今回乗る観光船、ミシガン号です。
214 京阪京津線のはなし。|ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
先週京都に行った旅行記は先のnoteでご紹介しました。
今回京都へのアクセスで利用したのは、京阪京津(けいしん)線。京阪は京都、大...
話が少しそれますが、大津港は京阪京津線のびわ湖浜大津駅のすぐ目の前にあります。駅前の人工地盤の上からは路面電車となって駅に向かう京津線の姿がとてもよく見えるので何度も撮影に来ています。4両編成の列車が道路を曲がっていく姿は他では見ることができません。
話を今回の主役、ミシガン号に戻します。ミシガン号は琵琶湖汽船が琵琶湖内で運行する観光船で、1982年に就航しました。名前はもちろんアメリカのミシガン州からとっています。
ミシガン州といえば五大湖のひとつであるミシガン湖のある州。その州都ランシング市と大津市が姉妹都市であることから命名されました。同じ大きな湖を持つ自治体の中心都市ということで結ばれた2つの町ですが、
ランシング市は州の中央部にあり湖に面していません。
船は4階建てでビュッフェやカフェも設けられています。時間帯によっては料理を味わいつつ琵琶湖クルーズを楽しむことができます。わたしが乗ったのは15:00発のミシガン60と呼ばれるツアーで食事のないプランでした。
今年の本屋大賞を受賞した宮島未奈著「成瀬は天下を取りにいく」は大津市が舞台。同書ではミシガン号に乗る成瀬たちの姿が描かれ、続編の「成瀬は信じた道をいく」では表紙にミシガン号が描かれています。同書が大ヒットしたこともあって乗船客が増加、船内は多くのお客さんで賑わっていました。アメリカ人と思われる観光客もいましたが、どんな気持ちでミシガン号を眺めているんでしょう。