黒坂岳央です。
時折、「薄っぺらい仕事」にあたることがある。そうした仕事は薄っぺらい人によって作られている。
難しいのはそうした印象を与える人は往々にして「真面目な性格」ということである。つまり、本人は真面目にやっているつもりなのに相手にいい印象を与えない、これはもったいない。
治療法も含め、薄っぺらさを感じさせる理由を言語化したい。
原因:自分の言葉じゃない薄っぺらさを感じさせてしまう理由を一言でいうと、そうした人たちは例外なく自分の言葉で語っていない。いや正確に言うと人生経験がないので語る力がないのだ。
ニュース記事やSNS投稿、動画のインフルエンサーの受け売りばかりなので「それってあの人の発言をそのまま言っているだけじゃないか?」と感じさせる事が多く、本人ならではの意見や経験は一切乗っていない。その逆に思わず身を乗り出す面白い話や、記憶に残る話というのはその人ならではの視点や経験談が乗っており、その部分こそがその人から話を聞く付加価値になる。それがないとどうしても軽く、薄っぺらさを感じさせてしまうのだ。
思わず商品を買ってしまう営業マンは例外なく「自分の意見」を言ってくれる人だ。自分は先日、上質なペンを求めて買いに行った時に「◯◯さんは個人的にどっちが好きですか?」と販売員に尋ねたら「世間的にはこっちがよく売れてますけど、あくまで僕個人はこれが好きですねえ。完全の好みですけど。この握り心地と質感がすごくいい」と返ってきたので、確認してみると確かにそうだ。思わずおすすめを買ってしまった。
もちろん、その人がいいものは自分にもいいとは限らないが、正直なセールストークにグラッと来たのだ。実際に使ってみてすごく満足である。もちろん、最終判断は自分がしたものなので仮に自分には合わなくても全然気にしない。「自分の意見」が乗った営業は魅力があるのだ。