株式会社キャリアデザインセンター(以下、キャリアデザインセンター)が運営する女性向け転職サイト「女の転職type」が、面接での経験に関するアンケート調査を実施しました。

働く女性405人を対象に行った同調査結果では、転職活動における面接のリアルな実態が明らかになりました。

「落ちたかも」と思う理由は「会話が弾まなかった」から

転職活動で面接を受けたことがある人は多いようで、全体の83.2%でした。

この面接経験者に落ちたことがあるかを聞くと、91.4%が「ある」と回答。思い当たる理由として「スキル不足」や「社風と合わなかった」ことなどを挙げています。

また、複数回答で不通過連絡前に「落ちたかも」と思ったときの心当たりをたずねる設問では、「会話が弾まなかった(43.8%)」が最多で、「面接官の態度・表情がよくなかった(36.1%)」「緊張してうまく話せなかった(34.8%)」が続きました。



手応えを感じられずに面接を終えてしまうケースが多いことがうかがえました。

「仕事とは関係のない質問」どう思う?

ところで、面接といえば「質問内容」が最も気になることのひとつ。仕事に関わらないことを聞かれたことがある、という人も少なくないようです。

「仕事とは関係のない質問をされたことはある」かを、こちらも面接経験者に複数回答でたずねたところ、約7割の人にその経験があることが分かりました。

質問内容で最も多く選ばれたものは「趣味(40.4%)」。ほかにも、「お酒が飲めるか」や「自分を動物に例えると何か」といった質問を受けたという人が見受けられます。

「女の転職type」の小林佳代子編集長は、企業側には人となりやコミュニケーション力などを知る目的があるとする一方、「就職差別につながるおそれがあるとして配慮が必要」とも指摘しています。

実際に回答者からは、「酒が飲めるかとか、上司に付き合えるかとか聞かれ、今時こんな質問するなんて古い体質の企業だと理解した」「入社後も詮索が続くのではないかと思った」など、企業への不信感を抱く声が寄せられたといいます。