経歴

ジャック・ミラー選手はダートでキャリアをスタート。2009年にロードレースに転向し、IDM125(国際ドイツモーターサイクル選手権)でチャンピオンを獲得し、その後ロードレース世界選手権GP125にデビューを果たします。2013年シーズンはRacing Team GermanyからMoto3に出場してコンスタントに上位争いを展開。2014年のMoto3では、Red Bull KTM Ajoから出場し、アレックス・マルケス選手に2ポイント差に迫るランキング2位を獲得して翌2015年は飛び級でMotoGPに昇格しました。

MotoGPの1年目、2015年はルーキーとしてタフな戦いが続き、翌2016年も足の骨折をはじめ怪我に苦しみましたが、第8戦オランダGPでついに初優勝。翌2017年もEstrella Galicia 0,0 Marc VDSから参戦を続け、2018年にはPramac加入とともにホンダからドゥカティに乗り替えました。

2018年はより一層、安定感が増し、ポールポジションも獲得するなど好調なシーズンを送ります。2019年もPramac Racingに残ったミラー選手は、表彰台を5回獲得して最終ランキング8位。2020年も表彰台4回を含む活躍でランキング7位と健闘しましたが、ドゥカティでのMotoGP優勝はなかなか実現しませんでした。

そして2021年にドゥカティのファクトリーチームに加入すると、2回の優勝を含む合計3回の表彰台を獲得してランキング4位と活躍。2022年は表彰台回数を7回とし、日本GPでは自己最高のパフォーマンスとも言える圧勝で注目を集めました。

ドゥカティで5シーズンを戦ったあと、2023年はKTMに移籍。第4戦スペインGPではスプリントとメインレースの両方で表彰台を獲得。第7戦ドイツGPもスプリントで表彰台に立ちましたが、シーズン後半戦は実力を出し切れず苦戦が続きました。