これが変わることはあるのか、と問われたら私は当面ない、と考えています。中国を攻めれば攻めるほど泥沼にはなれど解決とは程遠くなるという我々の知る常識感とは真逆の世界にある、とみています。

私が中国に軟弱ではないか、というコメントを頂くのですが、軟弱ではなく、その特殊環境下における最良の解決策は何か、という観点で考えています。保守派の方々にはご不満でしょう。チカラ対チカラでぶつかるべきだと。私はそれは時と場合次第の使い分けだと思っています。

今回を含め、一連の事件の背景は国民の間のフラストレーションの発散の一環ではないかという気がしています。そのストレスは当然ながら中国に蔓延する経済的苦境と10年前のあの活況ぶりからは程遠くなった中国人の困惑であるとみています。よって同様の事件がさらに起こらないとは言えないと考えています。よって中国に滞在する日本人は極めて高度な緊張感をもって過ごす必要があると思います。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年9月20日の記事より転載させていただきました。