「我々は宇宙のどこかに生命が存在する証拠を発見しつつある」――。元NASA長官の2018年の発言を振り返ろう。
■「宇宙のどこかに生命が存在する証拠を発見しつつある」
オバマ政権時代のNASA長官であり、かつてはアメリカ海兵隊の少将で、もともとNASAの宇宙飛行士でもあったチャールズ・ボールデン氏が先日、イギリスの小学生たちを前にした講演で地球外生命体の存在を認める発言を行っている。
講演での質疑応答の時間に10歳の女子児童が、エイリアンの存在を信じているのかどうか質問したところ、ボールデン氏は我々人類は将来、宇宙で別種の生命体を発見できることを確信していると答えている。
「今日、我々は数千、数百万とまでは言わないにしても、多くの惑星の存在を確認しています。その多くは我々の地球ときわめて似通っています。そして我々の一部、いや我々の多くは宇宙のどこかに生命が存在する証拠を発見しつつあることを信じています」(チャールズ・ボールデン氏)
このボールデン氏は、昨年には火星に生命体がかつて存在し、今も存在している可能性があると発言して話題を呼んでいるが、いずれも元NASA長官によるものだけに決して軽く聞き流すことはできないだろう。
講演の中でボールデン氏は“エリア51”の存在についても触れている。いわゆる“エリア51”とはネバダ州南部にあるグルーム・レイク空軍基地だが、施設の中にはエイリアンがかくまわれていて、エイリアンの技術を導入したさまざまな秘密兵器が開発されていると噂される疑惑の地でもある。
ボールデン氏は極秘の研究施設としての“エリア51”は確かに存在しているが、中にはエイリアンはいないと言及している。あくまでも研究と開発のためだけの施設であるということだ。しかし“エリア51には”エイリアンはいないとあえて言及したことで、別の場所にはいるのかというニュアンスを帯びてこないこともないが……。