真実を知ることは重要だが、その中にはできれば知りたくなかった真実もある。たとえば子供の頃の良い思い出が台無しにされてしまう“真実”があったなら――。

■子供たちが熱狂したシーモンキー

 幼い頃に最初に飼った生き物があの「シーモンキー」であるという人も少なくなさそうだ。

 かつてアメリカでも日本でもブームになった「シーモンキー」だが、今でもアマゾンなどから購入が可能である。

 親がネコやイヌなどを飼わせてくれない子供たちにとって、かつてシーモンキーは格好の“ペット”でもあった。

白人至上主義、ネオナチ……子供たちが熱狂した「シーモンキー」に隠された暗い真実
(画像=「LADBible」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 商品セットには小さな水槽と3つの小袋が入っており、説明書に従うことで、小さな命を誕生させることがことができるのだ。

 水槽に満たした水に浄水用の小袋の粉末を加えて24時間放置する。その後にシーモンキーの卵が入った2番目の袋の中身を水槽に入れると、数日で卵が孵化してシーモンキーが誕生する。

 3番目の小袋にはシーモンキーのエサが入っており、7~10日毎に与えることで約2センチくらいまで大きくなり、交配して卵を産むようにもなるという。

“海のモンキー”というネーミングは子供心にも魅力的なのだが、もちろんモンキーであるはずはなく、実際には「ブラインシュリンプ (brine shrimp) 」と呼ばれる原始的なエビである。1億年前から変化していないままであるため“生きている化石”とも評されている。

 幼い子供にとって実に興味深い生き物の飼育体験となるこのシーモンキーはアメリカで1990年代から2000年代に子供たちの間で一世を風靡するブームを巻き起こした。

白人至上主義、ネオナチ……子供たちが熱狂した「シーモンキー」に隠された暗い真実
(画像=画像は「Amazon」より,『TOCANA』より 引用)