■映画のワンシーンに入り込んだかのよう…
この日は車を借りて深夜0時に同店へ。入口から足を踏み入れると、そこには別世界が広がっていた。
机も椅子も懐かしいデザインで、壁に貼られたメニューはすべて手書き。喫煙可ということもあってか、店内ほぼすべての物が長年の紫煙のせいで茶色に色づいており、セピア色に彩られた映画を見ているかのようだった。
「はい、いらっしゃい。お一人さん?」とご主人が出てきた。「外は寒かったでしょう。どうぞ好きな場所に座ってよ」と笑顔で語りかけられ、瞬時にお人柄の良さを感じた。