■バスを持つのはこんなにも大変
こうした諸事情に加え、上野自動車はさらに現実的な問題に踏み込んでいく。
同社担当者は「バスは乗用車よりも燃費が悪く燃料代が高くつくため、維持費がかさんでしまいます」「燃料代をはじめ自動車税や自賠責保険料、整備・点検料、駐車場代など、通常の車よりも維持費が大幅に高くなることが考えられます。購入するだけで終わりではなく、バスを維持するためには様々な維持費がかかってしまうことも念頭に置いておく必要があります」「マイクロバスでも大型バスでも、所持する場合は駐車場の問題は避けて通れないでしょう。小型のバスでも全長7mはあるため、その大きさのバスを駐車できる場所を確保することは難しいといえます」と、かなり具体的な事例を挙げつつ、説明してくれたのだ。
この他にも定期的な点検が必要になったりと、単なる「憧れ」だけでなく、それに伴う「強い責任感」が求められる点を肝に銘じておきたい。
また、個人でのバス所有を検討している人々に向け、上野自動車は「11人以上29人以下のバス1台のみであれば法的な規制を受けずに所有できるとはいえ、整備工場での定期点検の実施や車検整備の費用だけでもかなりの負担になりますし、運転技術も非常に高いレベルを求められます」「また、整備不良や些細な運転ミスが悲惨な大事故を招いてしまいます。費用・メンテナンス・運転ルートなど充分にご検討頂き、安易な気持ちで所有されるのは絶対におやめください」と、強く呼びかけている。
担当者は眉をひそめつつ「昨今、原因は色々ですがバスやトラックの事故が続いており、安易な気持ちで大型車を所有するのはお勧めできません」とも補足していた。
かなり現実的な内容が続いたが、これは同社が車に対する強い愛情を持ち、同時に「バス」という特殊な車両が持つ危険性を明確に理解している証左に他ならない。
実際、今回話題となったツイートを見ると「こちらのツイートのお方は停車時にきちんとタイヤ止めを使用されておられるなど、非常に安全意識が高く、元々バスやトラック運転のご経験をお持ちのお方では、とお見受けしました」と、笑顔のコメントを寄せてくれたのだった。
そんな上野自動車は中古トラック、バスの専門店で、全国対応でユーザーの要望に応えている。全店合わせて300台を超える豊富な在庫を取り揃えているのが強みで、自社工場にてボディ載せ替えやクレーン取付など各種架装、事故などで傷んだ箇所の鈑金塗装や修理、床板張替えやフック取付、根太増しなど、各種補強にも対応可能。
問題点等を理解した上でバス所有の覚悟ができた人は、ぜひ上野自動車に相談してみてほしい。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
提供元・Sirabee
【関連記事】
・サイゼリヤ、ミラノ風ドリアに”異変” 「こんな形だった?」ネットで驚きの声続出
・「お店に並んだチョコ」のはずなのに… ある世代は別モノにしか見えないと話題
・アクシデント発生したスーパー、入り口を見ると… 全て解決する「ユルさ」があった
・30代女性の6割がバスタオルは毎回洗濯 「そんなに汚れない」との意見も
・注文通り真っ赤な商品を提供したマックが後悔 購入者に「ご連絡を」と呼び掛け