「ストーリーの残りの部分を知っている」
ストラットン氏とその同僚であるロケット科学者のジェームズ・ラカツキ博士は、UFO/UAPを含む超常現象のホットスポットである「スキンウォーカー牧場」※に着目し、当時この土地の所有者であった実業家のロバート・ビゲロー氏と協力して調査プロジェクトを立ち上げた経緯もある。
※ 米ユタ州バラードにあるスキンウォーカー牧場は、以前より超常現象が多発する場所として知られ、UFOやビッグフットの目撃からポルターガイストにキャトルミューティレーションまで、さまざまな怪奇現象が報告されている。米国防総省や米大富豪のロバート・ビゲロー氏が秘密裏に調査していたといわれている。
2017年、当時のAATIPの責任者であったルイス・エリゾンド氏が辞任し、それをきっかけにこの極秘のUFO調査組織の存在と一連の“本物のUFO動画”が米誌「The New York Times」によって暴露された。エリゾンド氏はその後、トム・デロング氏が設立したUFO研究団体「To the Stars Academy of Arts and Science」※に招聘されて活動に加わっている。
※ To the Stars Academy(TTSA)もしくはThe To The Stars Academy of Arts and Science(To The Stars-AAS)は、米ロックバンド「Blink-182」のメンバーとして知られるトム・デロング氏を中心に2017年に創設されたUFO研究組織。メンバーには、CIAにディレクターとして24年間勤務したルイス・エリゾンド、ロッキード・マーティン社の先進開発計画“スカンクワークス”に携わっていたスティーブ・ジャスティス、ペンタゴンの元国防次官補佐クリストファー・メロンらが名を連ねている。
AATIPの解散後にストラットン氏は新しい研究組織を創設するように依頼され、議会は最終的に「UAPタスクフォース」という新しい名前でその取り組みを正式なものにした。
ストラットン氏の取り組みの1つは、軍が収集したUAPのビデオと写真を含む、包括的な機密資料のブリーフィング作成であった。 それらの画像のほとんどは今も未公開のままであるが、前出の一連の“本物のUFO動画”などの一部は流失した。
もちろん一般には公にされていない動画や画像はまだまだあり、その多くをストラットン氏は実際に目にしているのである。
「ストーリーの残りの部分を知っているのにそれを伝えることができないので、イライラします」とストラットン氏は話す。そしてストラットン氏は“本物のUFO動画”に映っている物体をドローンや鳥、照明弾などと説明しているUFO否定派を嘲笑している。
2021年にストラットン氏は議会で発表する「UAPレポート」の原案を作り上げた後にUAPタスクフォースを去った。UAPタスクフォースが調査した144件のインシデントのうち、143件は正体不明と結論づけられた。
官職から退いたストラットン氏とチームの主任科学者であったトラビス・テイラー博士は現在、ネバダ州を含む17州にオフィスを持つ防衛請負業者「ラディアンス・テクノロジーズ(Radiance Technologies)」社に所属して引き続き活動を続けている。2022年夏にアラバマ州で開催されたUAPカンファレンスの聴衆の前にこの2人が登壇した際、UFOコミュニティの人々は同社が何をしようとしているのかについて多くの質問をして議論を繰り広げた。
UFO/UAPについての多くの情報を目にしてきたストラットン氏が官職を離れて一民間人となった今、これからどのような動きが見られるのだろうか。その言動に注目が集まる。
参考:「8 News Now」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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