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わたしたちの生活を支えるトラック運転手の仕事
大型トラックの運転手の給料ってどれくらい?

わたしたちの生活を支えるトラック運転手の仕事

「過酷かつ給料安い?」大型・中型、長距離トラック運転手の年収…実は驚きの金額だった
(画像=©naka/stock.adobe.com、『MOBY』より引用)

毎日私たちがモノを購入し、手に入れることができるのは、多くの運送業の方々が、商品を運んでくれるからです。今、目の前にある物のほぼすべてが、誰かの手によって運ばれ、皆さんの手元に届いている、そして使うことができる、口にすることができるのを忘れてはなりません。

トラックドライバーおよびその仕事内容には、いくつかの種類があります。大型トラックのドライバーの多くは、指定の荷物を積み込み、荷下ろし場所まで輸送するのが主な仕事です。

積み込む荷物にもよりますが、基本的に出発地点から到着地点に向かって、ひたすら長距離を走るというケースが多くなります。1日で到達できない場合には、車中泊等の対応も必要になる仕事です。

雇用形態は、運送会社に勤める(正社員・契約社員)か、ドライバー自身が事業所を立ち上げ、運送会社の下請けや仕事の委託を受けるという形態のどちらかになるでしょう。

中型トラックでも、業務内容は大型トラックの場合とさほど変わりません。指定の荷物を積み込み、荷下ろし場所まで輸送するという形態は、ほとんど同じです。大型トラックの場合、車中泊込みの超長距離となるケースがありますが、中型の場合は、ほぼ日帰りできる距離が多くなります。

雇用形態は、中型トラックの場合も、運送会社に勤める(正社員・契約社員)があります。または派遣会社所属の派遣社員、さらに個人事業主として運送会社と契約を結ぶ人など多岐に及ぶのが特徴。大型トラックよりも、仕事内容が多岐にわたるため、需要が高く、多様な雇用形態が存在する仕事となります。

最後に、日常的によく見かけるのが配送用の小型トラックです。郵便や宅配便、ネットスーパーの届けものなど、私たち個人とモノを繋ぐ仕事をしている方々です。運送会社へお勤めの方が多く、大型・中型トラックの運転手に比べると、一般的なサラリーマンとしての働き方に近い業務時間になるでしょう。

大型トラックの運転手の給料ってどれくらい?

「過酷かつ給料安い?」大型・中型、長距離トラック運転手の年収…実は驚きの金額だった
(画像=©RomanR/stock.adobe.com、『MOBY』より引用)

このように、トラックドライバーといっても様々な働き方がありますが、トラックドライバーの年収はどれくらいになるのでしょうか?「大型トラックドライバーは高年収」という話を聞くことがありますが、本当でしょうか?

2022年9月28日に発表された、2021年民間給与実態統計調査(国税庁)によると、年間を通じて勤務した給与所得者1人当たりの平均給与は443万円です。

では、トラックドライバーの平均年収はどのくらいかと言うと、業種や勤務体系などによって異なりますが、おおよそ420万円程度と言われています。350万円~1,000万円超と幅があり、長距離で単価の高い荷物を運んでいるドライバーが、高い収入を得る傾向にあるのです。

年代別の平均年収は20代が400万円前後、30代から50代で500万円前後、60代超で350万円前後となります。年齢や勤続年数の長さによって、大きく収入が上がっていくという形態ではありません。

これは、体力、精神力が求められ、きつい仕事をこなせばこなすほど、収入は上がっていくためです。見方を変えれば、歩合給的な要素も多いため、若いうちから高い給与を得ることも可能な仕事といえます。