圧迫面接とは、面接官が応募者を心理的に追い詰めるような対応をし、それに対して応募者がどのように反応するのかを見る面接手法のことだ。
1990年代にアメリカ企業で開発された面接の手法で、世界各国に広まった。日本でも多くの企業で取り入れられた時期があったが、近年は社会的なコンプライアンス意識の高まりによって、圧迫面接を行う企業は少なくなっている。
しかし、転職者の声を見ると、少数だが今でも圧迫面接を行っている企業はあるようだ。
なぜ圧迫面接をするのか
なぜ圧迫面接が行われるのか、その理由を見てみよう。
理由①:ストレス耐性を見る
職場でプレッシャーがかかることが多い会社では、採用者がすぐに辞めてしまうことが多い。そのため精神的に追い込まれても仕事を続けられるかを図るため、厳しい場面においても適切な受け答えができるかどうかを確認している。
理由②:機転が利くかどうかを見る
面接の際に、予想外の状況に追い込んだり、今まで考えたこともないような質問をしたりすることで、機転を利かせ適切な対応ができるかどうかを確認している。
理由③:素の反応を見る
面接用に用意してきた姿ではなく、圧迫面接をすることで、日ごろの姿勢や素の態度を確認している。
【こちらの記事も人気です】
具体的にはどのような面接をするのか
では、具体的に圧迫面接とはどのような面接をするのだろうか。
圧迫面接①:無関心な態度
応募者が真剣に答えているにもかかわらず、聞こうとせず、つまらなそうな態度を取る。応募者としては、不安になり、自分をアピールしにくくなる。
圧迫面接②:威圧的な言動
面接官が、自分の立場を利用して、応募者を見下すような発言をしたり、意見を押し付けたりする。応募者の心理を委縮させてしまい、自由な発言がしにくくなる。