■「視覚が混乱する」と大反響

この不思議すぎる写真にネットでは反響が多く、「なんだこれ!」「忍者みたい」「なにコレほしい」と感激の声が寄せられている。

またユーザーそれぞれが様々な考察を繰り広げた一方で、「服が透けて見えるメガネ」や「箱型にして被ることで自分が透けて見える物」など、夢の道具を実現できるかもと期待する声もあった。

記者は、そんな衝撃写真を載せた投稿者の宮下さんを直撃した!

■その正体は…「レンチキュラーレンズ」

「服が透けて見えるレンズ」がとうとう完成? 歓喜の声上がる中で衝撃の事実が…
(画像=『Sirabee』より引用)

当事者である宮下さんは、明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 教授・学科長を務めるサイエンティスト。そんなこともつゆ知らず彼に問い合わせると、衝撃の答えが返ってきた。

この不思議なカード、じつは宮下さんが発明したものではなく「買ったもの」だという。その正体は「これはレンチキュラーレンズといいます。値段は156円」(宮下さん)。「え、服消えないの? レンチキュラーレンズってなあに?」などの疑問が一気に吹き出したが、簡単にいえば雑誌の付録や定規などで幼いころよく見た「左右に傾けると絵柄が変わって(動いて)見えるアレ」だそうだ。

いま研究している内容を伝えるため、宮下さんは常にこのカードを持ち歩いていており、今回の投稿はそのカードを紹介しただけだった。ちなみにこの技術自体は100年ほど昔からあり珍しいものではない…はい、服は消えない!