■スポンサーが「試合の仕掛け人」だった

なお、今回の広告がかなり踏み込んだデザインであったことに対し、スポンサーからも「これ本当に大丈夫ですか…」と心配の声が上がったが、気づけば彼らも「仏像アベンジャーズ」の魅力に開眼。

最終的には京博の特別展「京の国宝」のスポンサーでもある企業から「京都と奈良を対にする形で、合わせて広告を出してみましょう」と、「じゃあそこ、試合決定で」的な、ノリノリの提案があったという。

大阪の駅前で京都・奈良がガチ喧嘩、一体なぜ… 市民は「これもう戦争だろ」と驚き
(画像=『Sirabee』より引用)

結果として、過去に前例のないポップなデザインの効果もあってか、「奈良博三昧」には若い来館者の数が多く、特に40代以下が目立って多かったそうだ。

また、同展は奈良博の館蔵品のみで構成されたもので「展示物の写真撮影OK」という要素も見逃せない。こちらが昨今のSNS文化とリンクし、来館者が新たな来館者を呼ぶ大ヒットへと繋がったのだろう。

大阪の駅前で京都・奈良がガチ喧嘩、一体なぜ… 市民は「これもう戦争だろ」と驚き
(画像=『Sirabee』より引用)

ちなみに奈良博も、卑屈な奈良県民botさんの活動を認知しており、「奈良博三昧」の開催期間中に同アカウントが、特別展に関する魅力あふれるツイートを多数投稿してくれた件について、笑顔で振り返っていたのだった。

最後に訪れた奈良の思い出が「中学校の修学旅行」という人は少なくないと思うが、大人になってから改めて訪れる奈良では、当時気づかなかった多数の魅力に出会えることだろう。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

提供元・Sirabee

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