ドローンが血液サンプルなどの医療物資を輸送する試験運用がこの秋からロンドンで始まる予定だ。
イギリスの国民医療サービス(NHS)がApianおよびWingと共同で行うこの取り組みは、民間航空局(CAA)の許可を受けて6か月間実施される。ガイズ&セント・トーマスNHS財団トラストの運営する病院2か所の間をドローンが運航し、血液サンプルなどの緊急物資を自動で輸送することになる。
時速100キロのドローンが配送時間を2分に短縮
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Image Credits:Apian
ドローンによる配送は環境面でもメリットが大きく、二酸化炭素排出量を削減すると同時に交通渋滞の緩和も期待できる一石二鳥のプロジェクトだ。
ApianおよびWingとの共同プロジェクト
Apianは、2020年にNHSの医師2人とGoogle Health出身の起業家によって設立されたスタートアップ。NHSの臨床起業家プログラムからのスピンアウトとして誕生した。医療物資もオンデマンドデリバリーでピザのように迅速に届けられるべきとして、イギリス全域にネットワークを構築している。
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Image Credits:Wing
アメリカではWalmartの商品を消費者に届ける配送サービス開始を8月下旬に発表したばかり。
WingとApianはアイルランドのダブリンですでに共同の医療用品サービスを提供、主として縫合糸や手術器具を約4分で配送している。医療用ドローンの商業運用の効果を証明している。