AFCアジアチャンピオンズリーグ2(ACL2)2024/25が9月17日に開幕した。翌18日にはグループGの第1節が行われ、ベトナム王者ナムディンが、アウェイで香港の理文に2-0で快勝し白星発進となった。この試合では、2季連続Vリーグ得点王のブラジル人FWラファエルソン(元ベガルタ仙台)が2ゴールに絡む大活躍。また元V・ファーレン長崎のブラジル人MFカイオ・セザールもフル出場で勝利に貢献した。
2000年からベトナムでプレーしているラファエルソンは、現在ベトナム国籍取得に向けた準備を進めており、近く正式に帰化が承認される見通し。今季はVリーグでの登録名をベトナム名の「グエン・スアン・ソン」に変更し帰化枠での登録となっている。
Vリーグは今季からアジアサッカー連盟(AFC)およびASEANサッカー連盟(AFF)の主催大会に出場する各チームの外国人枠を最大6人(3+3)に拡大した。これに加え、越僑枠(ベトナムにルーツを持つ外国人選手のうちベトナム国籍を持たない選手)を最大2人、帰化枠(ベトナムにルーツを持たない帰化選手)が最大1人まで登録可能。ただし、通常の外国人選手については公平を期すため、国内リーグでは1試合で最大3人までしか登録できないことになっている。
今季のナムディンはAFC出場チームの特例により、ブラジル人選手5人、ウガンダ人選手1人、そして帰化枠でグエン・スアン・ソンを登録。ACL2初戦の理文戦では、この7人が初めて揃ってスタメン出場した。強力なブラジル人選手らを擁するナムディンは27分、MFルーカス・シルバのシュートのこぼれ球からFWラファエルソンが決めて先制。後半はホームの理文が盛り返して苦戦を強いられたが、73分にラファエルソンのシュートのこぼれ球を、今度はルーカス・シルバが押し込んで追加点。ナムディンが敵地で2-0の快勝となり、幸先の良いスタートを切った。