■水やりにも「使えません」

吸収した水分を容器に溜める置き型タイプの除湿剤は、吸湿量が多く取り換え頻度が少なくて済むなど便利なこともあり、押し入れや靴箱などに置いている人も多い。除湿剤の主な成分である塩化カルシウムは海水などの自然環境に広く存在し、毒性の少ない物質として知られている。

しかし、除湿剤のタンクに溜まった液体は、高濃度の塩化カルシウム水溶液のため、皮膚にかかると炎症が起こる恐れもあるため注意が必要だ。

除湿剤などを販売するエステーの公式サイトによると、液体を捨てる際には多量の水と一緒に流し、捨て終わった後はシンクや洗面台に成分が残らないようにしっかりと水を流しておくとよい。また、「除湿剤にたまった液体は、植物や植木の水やりには使えません。除草剤として使う方もいるようですが、塩分濃度が高く雑草以外の植物も育たなくなる可能性があるため、使わないことをおすすめします」としている。