裁判は、訴訟規模が大きくなればなるほど法廷に提出する資料が膨大になっていく。
たとえば、食品会社の製品による健康被害について争う訴訟であれば、「該当製品が本当に健康被害につながったのか」「どのような被害例があるのか」などの情報を整理して提示する必要がある。たとえ被害者が数百人を超える規模であっても、その分だけの証言記録を作成しまとめなければならない。
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Image Credits :Supio
重要データを数秒以内に抽出、貴重なインサイトを獲得
かつてMicrosoftのエンジニアだったJerry Zhou氏とKyle Lam氏が2021年に設立したSupioは、大規模言語モデル(LLM)を活用した弁護士向けプラットフォームを提供している。
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裁判に必要な資料の整理は、それぞれ発信元の異なる記録や文書を人の手でまとめつつ、PDFファイルやWordファイルで出力するというのが従来の方法だった。複雑かつ膨大な量の記録を整理し、なおかつ訴訟中でもデータを更新できるSupioの製品は、そのような手間を一切省いてしまうという。
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