定期昇給制度がない

会社によっては定期昇給制度を設けていない場合がある。ジョブ型の給与体系や、基本給は一定で営業成績による手当で支払うケースなどが考えられる。

本人の能力が不足している

自分以外の人は昇給していて自分だけがそのままであれば、本人の能力不足と評価されているということかもしれない。

会社に余力がない

昇給がない理由の多くは、会社に余力がなく、昇給させることができないからである。人件費の上昇に見合うだけの売上や利益を上げられていないので、経営がそんなに良くない状況にあると考えられるだろう。

昇給がない会社は辞めるべきか

5年勤務しても昇給しない会社は辞めて転職したほうがいいだろうか。その境界線はどこなのかを考えてみよう。

昇給しない会社は辞めたほうがいいのか?

「給与に不満がある」というのは転職する理由の常に上位にある。これまで5年間昇給せず、これからも見込みが薄いということであれば、月給だけでなく、賞与や退職金を含めて大きな金額は期待できないということになる。その場合は転職を検討してもいいかもしれない。

会社に残るほうがいいケースとは

今後役職がつけば大きく上がる場合や、自分の評価が変わることで昇給が見込める場合、今の会社に残るという選択肢はあるだろう。

転職のリスクと会社に残るリスク

転職したからといって、必ず給料が上がるとも限らない。新しい職場で大きなストレスを感じることがあるかもしれない。逆に、残った場合でも、会社の経営状況がさらに悪化する可能性もある。

どちらを選択するかは、しっかり考えて判断する必要がある。

自分から動き出そう!

5年間働いても昇給がないということは、働くモチベーションにも影響があるだろう。このまま働き続けていても当面の状況は変わらない。いずれにしても昇給しない原因を見極め、自分から改善のために行動していくことが必要だろう。

文・本山直樹(HR専門ライター)
ヘッドハンターや求人広告の営業職を経て独立。現在はHR領域を専門としたフリーランスのライターとして活躍中。大手HR企業のオウンドメディアや求人サイト等にて多数の執筆経験あり。