同じ会社に長く勤めていれば、そのぶん給料が上がっていくのが当たり前と思われているが、入社して5年経つのに昇給なしという人もいる。
では、昇給がない会社に残るべきか、転職すべきか、その境界線はどこにあるのだろうか。
昇給なしの会社はどのぐらいあるのか
まずは、昇給がない会社はどのぐらいあるのか確認してみよう。
定期昇給なしの会社は2割程度
厚生労働省の「令和4年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」によると、社員数100名以上で管理職を除く社員の定期昇給制度がない会社の割合は18.9%。これに、制度はあるが、定期昇給を実施していない会社も含めると22.2%に上る。
ただし、これは「定期昇給」がない会社であり、「昇給」がないということではない。不定期に昇給している会社も含まれている。
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昇給額の平均は約6,000円
厚生労働省の「賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」によると昇給額の平均金額は5,828円となっている。
大きな金額とはいえないが、それでも5年間働き続け、毎年昇給していけば、月給で3万円、賞与も含めた年収は大幅に増えることになるだろう。
入社5年で昇給しないのはなぜか?
入社初年度と5年後で給料が変わらないというのは、働いている人にとっては納得しにくいものだ。昇給しない理由を考えてみよう。