若くして世を去った女性“アブダクティー(拉致被害者)”が研究の末に辿りついた知見を今一度検証しなければならないようだ。彼女の広範位に及ぶ研究により、宇宙人が人間の知覚を操作し、意識をコントロールし、原因不明の病気やメンタル面の劣化を引き起こし、地下施設で不穏な活動を行っていることが示されている――。
「それは私たちの理解力を超えている」
古英語の研究者であると共に人権活動家であり、エイリアン・アブダクション(宇宙人による誘拐事件)の被害者であった故カーラ・ターナー氏(1947-1996)は生前にエイリアン・アブダクションに関する3冊の本を執筆してエイリアン・アブダクションについて深く掘り下げその真実に迫っている。
彼女は著書の中で誘拐されるのは標的にされた個人であり、無作為に選ばれたものではないと示唆している。自分を含むアブダクティーの研究で、エイリアン・アブダクション事件に米軍が関与していることを確信していた。
ターナー博士はかつてのインタビューの中で、彼女がこの分野に関わるようになった経緯を説明している。
当初、彼女の家族はUFO(※)やエイリアン・アブダクションついてまったく知らなかったのだが、1988年に彼女と夫、息子の一家は一連の衝撃的な体験から、自分たちもアブダクティーであることを認めざるを得なくなったのだ。
(※) UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。
最終的に彼女はオクラホマ州タルサを拠点とするUFO研究者のバーバラ・バーソリックと協力して自分の家族のアブダクション事件とともに、ほかのケースの検証と研究に取り組んだ。
ターナー氏の夫の家系ではアブダクションが世代を越えて行われていたことが判明し、その記録は1900年代初頭にまで遡るものであった。 そしてターナー氏と彼女の息子、兄弟、義理の妹、そしてその子供たちを含む家族は全員、エイリアン・アブダクションに関連した経験を持っていたのだ。
家族の中にはターナー氏の話を聞くまでは自分たちのアブダクション体験について話すことをためらっていた者もいた。ちなみにアブダクティーの証言を多く得るためによく催眠術(退行催眠)が活用されたが、当時からこれは物議を醸しており、一部の研究者は催眠術が偽りの記憶を引き起こす可能性があると示唆している。
彼女は著書『Taken』(1994年刊)の中で、エイリアンを善悪で考えることはできないと論じ、アブダクティーは「移植され、 訓練され、将来のシナリオに参加するようにプログラムされています」 と説明している。
ターナー氏はエイリアン・アブダクションを肯定的に捉える人々に反対し、この現象を理解することは我々の理解力を超えていると主張した。彼女は宇宙人の計画の背後にある目的に疑問を抱き、一部の宇宙人グループ、特にレプティリアン(ヒト型爬虫類)は感情や“魂の振動”を得るために人間の身体を消費しているという確信を表明している。
アブダクティーの証言による宇宙人の外見は、天使のような北欧人タイプなどの肯定的なものも少なくないが、それはレプティリアンの偽装であるという。
ターナー氏が著書『Into the Fringe』(1992年刊)で紹介している“ジェイムズ”のケースでは、彼はとても魅力的で優しく、魅惑的ともいえる美しい「プレアデス星人」の女性に誘惑されたと話している。
お互いに抱き合いキスしようとした矢先、彼女は完全に消え、彼女の代わりにいたのは、紫がかった黒くでこぼこしてぬるぬるした皮膚の“爬虫類”キャラクターであったという。
さらに酷いケースでは“爬虫類”の怪物に投げ倒されて首根っこを押さえられ、首の両側に爪痕が残るくらいに鷲掴みにされたアブダクティーもいるという。