熱中症の症状と重症化

 ツーリングは自然の中で行われるため、気温や環境を考えて熱中症を予測することを忘れてはいけません。常に走行風にあたり続ける半袖スタイルは皮膚表面が冷却され、かつ乾燥していきます。日焼けや脱水症状等の異変に気付かないのは事ためで、運転の事も考えて走るライダーは自身の精神状態を確かめながら走る必要があります。交通事故も熱中症も発生してからでは手遅れなのです。

運転中は交感神経の働きにより、ハイテンションになりがち。時々我が身を振り返って。

熱中症の症状

 熱中症は「一度」「二度」「三度」と段階で分けられ、症状が明確化されています。Ⅱ度及びⅢ度の症状が現れると相当危険な状況に陥ってしまいます。バイクの運転は自由に水分補給もできないため症状の進行が一気に進むといえるでしょう。近年、社会問題となりつつある熱中症ですが、下記の表を参照していただき、ツーリング中にセルフチェックしてはいかがでしょうか。

Ⅰ度の症状がみられた場合、直ちに運転を中断し休憩しましょう。

熱中症を防止するには?

「トイレ」休憩が肝心

体内の水分と塩分の濃度調節のためトイレへGO。

自覚がないまま疲労蓄積や脱水症状が進行する。

「尿意」を感じにくくなる

 交感神経が活発に働くことにより人間の身体は高いパフォーマンスを発揮できます。反面、尿意や疲労に気付かなくなるというデメリットも存在するようです。あらかじめ走行時間や距離を決めて適度な休息をすることが楽しい旅の秘訣です。休憩時は必ずトイレを済ませ、軽いストレッチや水分補給をして「副交感神経」を活動させましょう。休憩や昼食をとって、仲間たちとバイク談議を楽しむ・・・脳内をリラックス状態にすることもツーリングの醍醐味といえます。

半袖で転倒すると・・・

 バイクは運転者の外側にフレームやボディが存在しません。私達ライダーの身体は常に外力に晒されております。転倒後に自分の身に降りかかる痛みや苦痛はもちろん、社会的立場を考えて運転しなければならないのです。私自身も経験した経験がありますがバイクで転倒すると・・・めっちゃ痛いです・・・身体と心が。そして運転中の高揚感が一気に冷めて、後悔と痛みだけが残るのです。

寝転ぶだけでも痛かった。私の肘。

まとめ

 どんなに暑くてもヘルメットを着用しますよね。私たちはノーヘルで事故を起こした場合の結末を知っているので、どんなに暑くてもそれを成せるのです。「安全運転」とは単に運転技術を指すわけではなく服装や体調管理についての理解を深めることも含まれているのです。