投資対象は日本をのぞく先進国株式で、バンガード・トータル・ストック・マーケットETFに投資することで、先進国の株式にまんべんなく投資している。

信託手数料は0.162%で、トップ3の投資信託のなかで最も高い。ただ、どの投資信託も0.2%以下の信託報酬で運用しているため、かなり低コストだといえる。

トップ2:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

第2位(全体では第3位)は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」である。運用元は三菱UFJ国際投信だ。純資産総額は1兆2,183億円で、日本を含む先進国株式や新興国株式に投資している。

基準価額の値動きはトップ1位の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に類似している。ただし、信託報酬は0.1133%とこちらのほうが上回る。

トップ1:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

第1位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」である。運用元は第2位と同じく三菱UFJ国際投信だ。

純資産総額は2兆2,995億円で、投資対象は米国株で、S&P500指数に連動することを目指している。信託報酬は0.09372 %である。

2020年3月に新型コロナウイルスのパンデミックの影響で純資産が大きく減少したが、それ以降は順調に資産を増やしている。

純資産は規模だけではなく推移にも注意が必要

今回は投資信託の純資産に着目したが、純資産は大きければよいというわけではない。とくに重要なのは純資産が増加しているか、減少しているかといった推移だ。

純資産が大きくても、資産が減少傾向にあれば、その投資信託の規模が縮小していることを意味するため、投資は慎重に判断しなければならない。

反対に、純資産が小さくても大きく増加しているのであれば、投資対象に組み入れてもよいかもしれない。ただ、その場合も保有するすべての資産を投入するのではなく、少額を積立てしながら様子を見るのが無難だろう。

※本記事は専門家の視点で執筆したものであり投資を目的としたものではありません。投資の最終決定はご自身の責任と判断で行ってください。

文・馬場正裕(ファイナンシャル・プランナー)
高校教師・学習塾・予備校の講師を経て、現在は金融・保険などのマネー系Webライターとして活動中。主に、金融メディア、SDGsメディア、教育メディアに出稿している。